冬の暮らしやすさの基準は「外皮平均熱貫流率」です

 

2016/8/5

夏の家の暮らしやすさは「日射取得率」がポイントであることは前に書きました。「日射取得率」とは建物に当たった太陽の日射熱をどの程度建物内に取り込むか?という割合です。この割合が低いほど夏に暮らしやすい家ということです。

では冬の暮らしやすさの条件は?
それは「外皮平均熱貫流率」です。この言葉を分割すると「外皮」から「熱が貫流」する「割合」で、なんとなくイメージできますね。つまり、
「外皮」=屋根や壁や窓など外に面する部分から、
「熱が貫流」=熱が逃げていく、
「率」=割合、
ということです。熱が逃げるのですからこの数値が低いほど冬に暮らしやすい家というわけです。

日本列島は南北に長い地形のため、冬の寒さも地域によって異なります。そのため平成25年省エネ基準では、日本を全部で8つの地域に分けてそれぞれの気候に見合った「外皮平均熱貫流率」を要求します。もちろん北海道は最も厳しい数値で、東京・名古屋・大阪の2倍近い性能が必要です。


上の画像では、それぞれの地域で省エネ等級4(最高等級)を取得するために必要な基準値が示されています。例えば北海道は0.46ともっとも低い基準値です。比べて当社がある愛知県は0.87(単位はW/m2・K)と比較的緩い数値が記載されてます。これらの基準値を下回る家を作れば省エネ等級4というわけです。
 

私たちが作る家はどの程度でしょう?例えば、最近完成した日間賀島の木の家の外皮平均熱貫流率は0.45です。仕様は、高性能断熱材を屋根に240mm、壁に140mm、基礎断熱に100mm、窓は樹脂枠LowEアルゴン3重ガラス窓です。つまり、この日間賀島の家をそのまま北海道へ持っていったとしても省エネ等級4を取得できるということです。私の設計する家はどれも同じような仕様なのでこの家が特別というわけではありません。そしてこれだけの断熱性能とするには理由があります。

この写真は日間賀島の家の玄関に立った人が見る風景です。奥まで仕切りが無くその先はリビングが広く高く広がっていることがわかると思います。家の容積がとても大きいのです、こんな家で快適に経済的に暮らすにはこれぐらいの省エネ性能でちょうど良いのです。
そしてこの家には快適に冬を過ごすための仕掛けがもう一つあります。

家じゅう24時間暖めたい・・・、冬の離島は毎日風が強くで寒いのです。詳しくは次の機会に。

 

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